自主映画監督・酒井 啓


※上の余白でカーソルを動かすとインタラクティブに様々な「色」が現れます。


■作品紹介(画像をクリックすると filmography から YouTube のダイジェスト動画をご覧いただけます。)

「液体と傷」「サウンドデモ・ルポ」「本当に知らない人」「海のなかに消し忘れた」「液体と傷」「サウンドデモ・ルポ」「本当に知らない人」「海のなかに消し忘れた」「液体と傷」「サウンドデモ・ルポ」「本当に知らない人」「液体と傷」「海のなかに消し忘れた」

project
h_Gradation07.jpg

Movie.png小規模映画の企画について
出演者・製作スタッフ等募集しています。
この企画に興味のある方は下記メールアドレスより応募理由、希望すること、簡単なプロフィール等を添えてお送りください。折り返しご連絡いたします。

e-mail   info@sakaiakira.net


「戦争と幸福の間で」(仮題) 製作企画書

1、この作品の目指すところ

 この作品は、発想としては、過去に私が製作監督した「液体と傷」の続編に位置づけられます。ただ「液体と傷」ように「抽象的なテーマ」そのものを羅列するなかで魅せる(感じさせる)作品というより、単純明快なプロットを立てたうえで「人間」=「俳優自身」を表現することを目指します。
 製作した作品は内輪での上映会の後、カンヌ映画祭やサンダンス映画祭(検討中)等の海外の映画祭に出品します。

2、演出方針

 基本的に脚本は用意しませんが、作品のテーマは「人の存在」です。例えば「別れ=失恋、離婚、辞職、他界」といった人の存在を喚起するような叩き台となるテーマはこちらから例として提示はしますが、具体的なシーンの設定、構成は、出演者と監督との間で話し合うなかで決まっていくことになります。
 個別のエピソードについては、話の内容それ自体は自由ですが、今後それらのエピソードひとつひとつが、エンディングまでの間に大元となるテーマに収斂されていくことを目指します。「何か」の説明のためのエピソードはひとつも必要ありません。「何かそれ自体」についての表現ばかりが映っている映画を目指しています。
 言い換えれば、出演者には、演劇論で言うならば「エチュード」を、心理学的に言うならば「ロールプレイ」をカメラの前で行ってもらうようなことを期待しています。
 撮影の演出方針としては全編で広角レンズを使用する予定です。カメラと被写体の距離を短くすることで生まれる画を一貫して積み上げたいと考えています。(「液体と傷」と同様)→ テリー・ギリアム監督「ラスベガスをやっつけろ!」
 カメラのフォーマットはHDVで行うことを検討(映画祭出品時の必要フォーマットを調査中)しています。

3、スケジュール等

 現在は土日のみの撮影で2ヶ月間(計16回)ほどの撮影を見込んでいます。出演者と監督との間で演出方針を固める作業に5回ほど、実際の撮影は10回くらいを積算しています。作品の尺はショートバージョンで30分ほど、ロングバージョンでは90分くらいの作品にしたいと考えています。
 あごあし・ギャランティー等は発生しないことをご了承ください。

4、参考とする作品

  • ジョン・カサベテス監督諸作品(テーマの表現)
  • 諏訪敦彦監督「M/OTHER」(演出・撮影)
  • 篠田昇撮影監督、他「Tanpen」(演出・撮影)
  • 岩井俊二監督「Undo」(編集)
  • テリー・ギリアム監督「ラスベガスをやっつけろ!」(撮影)